Healyの結果をAIに丸投げしないための基本ルール|事実・解釈・仮説・体感を分ける

Healy×AI

AIの回答を読んでいると、どこからが資料に書いてあったことで、どこからがAIの考えなのか、分からなくなることがあります。

色の違う水彩絵の具を同じ水へ落としたように、境目だけが静かに消えていく。文章が自然であるほど、その混ざり方には気づきにくいものです。

だから私は、Healyの結果をChatGPTに渡すとき、回答を最初から四つの箱に分けてもらいます。

「結果に表示された事実」「資料上の意味」「AIの解釈・仮説」「本人の体感」を分けること。これが、Healyの結果をAIへ丸投げしないための基本ルールです。

四つを分けても正解が自動的に出るわけではありません。ただ、何を確認でき、何がまだ不明なのかが見えるようになります。

1.結果に表示された事実

最初の箱に入れるのは、画面やPDFに実際に表示されている情報です。

項目名、数値、順位、説明文、日時。ここでは意味づけをせず、見えているものだけを置きます。

添付した結果から、実際に確認できる項目名、数値、順位、記載文を抜き出してください。読めない箇所は推測しないでください。

「この数値は低いから悪い」「この項目は重要だ」といった言葉は、まだこの箱には入りません。それは表示された事実ではなく、すでに解釈だからです。

AIが画像を読み違えることもあります。抽出結果は必ず元画面と照合します。読めることと、正しく意味づけできることは別ですが、その前に「正しく読めたか」という入口もあります。

2.資料上の意味

二つ目は、Healy専門ナレッジなど、今回根拠として渡した資料に記載されている説明です。

ここでの主語は「資料では」です。

添付資料の中で、この項目について説明している箇所を示し、資料に書かれている範囲だけで要約してください。一般知識で補わないでください。

Healy固有の用語は、ChatGPTが知っているように見えても、手元の資料と同じ定義とは限りません。資料に記載がなければ「資料では確認できない」と残します。

不明という空白は、失敗ではありません。そこにAIの想像を流し込まないための、必要な余白です。

3.AIの解釈・仮説

三つ目は、確認できた事実と資料をもとに、AIが関係を整理した部分です。

たとえば、複数項目に似た言葉がある、前回との違いに一定の傾向がある、次に確認できそうな問いがある。これらは役に立ちますが、資料そのものではありません。

ここからはAIの仮説として、複数項目の共通点を三つまで示してください。各仮説の根拠にした表示項目も添えてください。断定表現は避けてください。

仮説には、「そうかもしれない」という札を付けておきます。

札を付けると、仮説の価値が下がるのではありません。むしろ、試しに観察できる問いとして扱いやすくなります。

4.本人の体感

四つ目は、自分が実際に感じていることです。

よく眠れた。落ち着かない。今日は元気だ。結果を見ても、特に何も感じない。どれも本人から提供された情報であって、AIが生成するものではありません。

私が伝えた体感を、結果の事実とは別欄にそのまま整理してください。体感と結果の因果関係は作らないでください。

結果と体感が一致しない日もあります。そのずれを、どちらかが間違いだと急いで消さないこと。私はむしろ、その隙間に観察の入口があると思っています。

四つが混ざると、何が起きるのか

たとえば、画面にある項目と数値が表示されていたとします。

AIがその項目を一般知識で説明し、最近の睡眠不足と結びつけ、「休息が必要です」とまとめたら、文章としては自然です。

でも分解すると、そこには少なくとも四種類があります。

項目と数値は、表示された事実
項目の説明は、資料で確認すべき意味
睡眠不足とのつながりは、AIの仮説
眠れていないという情報は、本人の体感

混ざったままだと、一つの確定した結論に見えます。分ければ、どこを元資料で確認し、どこを日常で観察すればよいかが分かります。

そのまま使える基本プロンプト

添付したHealyの結果を確認してください。回答を次の四つに分けてください。①結果に実際に表示された事実、②添付した専門資料に書かれた意味、③AIの解釈・仮説、④私が伝えた体感。Healy固有の説明は添付資料だけを根拠にし、確認できないことは不明としてください。体感と結果の因果、病気や治療効果は推測しないでください。

回答が来たら、次の順で見直します。

1. 事実欄は元の結果と一致しているか
2. 資料上の意味に、参照した根拠があるか
3. 仮説が断定に変わっていないか
4. 体感がAIの言葉へ書き換えられていないか

見る順番は大切です。仮説が魅力的でも、最初の事実が違えば、その上に立つ説明は揺らぎます。

分けることは、距離を置くことではない

四つの箱を作ると、冷たい分析になると思う方もいるかもしれません。

私は逆だと感じます。

事実を事実として尊重し、資料を資料として丁寧に読み、仮説を自由に試し、体感を本人のものとして残す。それぞれの声を同じ色に塗りつぶさないための分け方です。

AIに全部を任せると、答えは早く出ます。でも、自分がどこで納得したのか、どこに違和感があるのかが見えにくくなります。

四つに分けると、最後に選ぶ人が自分へ戻ってきます。

HealyもAIも、自分を理解するための材料です。材料を混ぜる前に、いったん別々の器へ置いてみる。それだけで、回答の読み方はずいぶん静かになります。

次は、無料版ChatGPTでHealyの結果をどこまで扱えるのか、現在の機能と制限を整理します。


※Healyを医療診断装置として扱わず、結果から病気や治療効果との因果を断定しないでください。

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