Healyの結果を見て、「これはChatGPTにも聞いてみたい」と思う。
けれど、画像を選んで送信ボタンに指を置いたところで、少し迷うことがあります。
このまま送ってよいのか。名前は写っていないか。AIは数字を正しく読めるのか。そもそも、私は何を聞きたいのか。
その小さなためらいは、面倒な遠回りではありません。むしろ、AIに答えを急がせず、自分の情報を自分で扱うための大切な間だと思います。
結論から言うと、Healyの結果をChatGPTへ送る前に確認したいのは、①今回の目的、②送る範囲、③個人情報と第三者情報、④ChatGPTのデータ設定、⑤まず転記を確認する指示の5つです。
この5点を確認しても、AIの解釈が正しいと保証されるわけではありません。ただ、不要な情報の送信、画像の読み違い、もっともらしい推測を減らす入口になります。
1.今回、何を知りたいのか
最初に、質問を一文にします。
「この結果について全部教えて」ではなく、たとえば次のように絞ります。
表示されている項目を、似たテーマごとに整理したいです。
前回と今回で、共通している項目だけを確認したいです。
この結果を見ながら、自分の状況を振り返るための質問を作りたいです。
目的を一つにするのは、AIのためだけではありません。自分が「答え」を欲しいのか、「整理」をしたいのか、「問い」を作りたいのかを見分けるためです。
ここが曖昧なままだと、AIは空いている場所を一般論で埋めやすくなります。
2.本当に必要な範囲だけを送る
次に、質問へ答えるために必要な画面だけを選びます。
上位の一項目だけでは前後関係が分からないことがあります。一方で、関係のないプロフィール画面や過去の記録まで、まとめて送る必要もありません。
私は「多ければ丁寧」とは考えません。必要な範囲を選べることも、読み方の一部です。
一枚で文字が小さくなるなら、上・中・下に分けます。複数枚を送るときは、「1枚目」「2枚目」のように順番を添えておくと、抜けを確認しやすくなります。
3.個人情報と、他の人の情報がないか
送る前に、画像の四隅まで見ます。
氏名、メールアドレス、会員番号、プロフィール写真、通知、位置情報につながる表示など、今回の質問に要らないものは隠します。
特に気をつけたいのは、家族、クライアント、患者様など、自分以外の人の情報です。自分が見られる画面であっても、AIサービスへ送ってよい情報とは限りません。本人の同意と、所属先のルールを確認できない場合は送らない、という判断が安全です。
個人情報保護委員会も、生成AIへ個人情報を含む入力を行う際には、利用目的の範囲やサービス提供者による取扱いを十分に確認するよう注意を促しています。
4.ChatGPT側のデータ設定を確認する
ChatGPTには、会話をモデル改善に使うかどうかを管理する「データコントロール」があります。個人向けサービスでは設定を確認し、必要なら「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにできます。
履歴やメモリへ残したくない相談では、一時チャットも選択肢です。OpenAIの公式説明では、一時チャットは履歴に表示されず、メモリを作らず、モデル改善にも使われません。ただし、安全上の目的でコピーが最大30日保持される場合があります。
設定を変えれば、機密情報を何でも送ってよいわけではありません。最も確実なのは、質問に不要な情報を最初から送らないことです。
また、アカウントの種類や組織の契約によって扱いが異なることがあります。画面表示や規約は更新されるため、実際に使う時点の公式案内を確認してください。
5.解釈の前に、転記を確認する
画像を送った直後に「どういう意味ですか」と聞くと、文字の読み違いを含んだまま物語が始まることがあります。
最初は、こう頼みます。
添付画像から、実際に読めた分析名、項目名、数値、記載文だけを転記してください。まだ意味づけはせず、読めない箇所は推測せずに「判読できない」と示してください。
返ってきた内容を、元の画面と照らし合わせます。
ChatGPTは役に立つ一方、誤った内容を自信があるように答える場合があるとOpenAI自身も案内しています。だからこそ、入口では「何を読んだか」と「どう解釈したか」を分けます。
文字を正しく読めたことと、Healy固有の意味を正しく説明できることも別です。専門資料で確認できない意味を、AIの一般知識で埋めてもらわないようにします。
迷ったら、この確認文から
五つを毎回思い出すのが大変なら、送信前にこの短い文を添えてみてください。
私の目的は「〇〇」です。質問に必要な範囲だけを添付しました。不要な個人情報と第三者情報は除いています。まず画像の記載を解釈せずに転記し、読めない部分は推測しないでください。Healy固有の意味は、確認できる資料がない限り一般知識で補わず、「資料確認が必要」と分けてください。
これは万能なプロンプトではありません。AIへ判断を渡す文でもありません。
封筒を投函する前に、宛先と中身をもう一度見るようなものです。送る情報と、頼む仕事と、こちらが最後に確認する部分をはっきりさせます。
Healyの結果をChatGPTへ送る前の核心は、目的を一つに絞り、必要な範囲だけを選び、個人情報とデータ設定を確認し、解釈より先に転記を照合することです。
数値だけで結論を出さず、表示内容、資料で確認できる意味、AIの仮説、自分の体感を分けて眺める。その準備ができてから、ようやく対話を始めます。
実際にスマホから画像を送る操作は、関連記事「スマホだけでできるHealy×ChatGPT」で順番にまとめています。AIの回答が薄いと感じる方は、「最初に渡したい4つの情報」もあわせてご覧ください。

