同じHealyの結果でも、PDFで保存されているときと、スマホ画面をスクリーンショットにしたときがあります。
ChatGPTへ相談するなら、どちらが正確なのでしょう。
先に答えると、片方がいつも優れているわけではありません。見たいものの大きさが違います。
複数ページの順序、全体像、項目同士の比較を見たいならPDF。一つの画面、細部、PDF内の画像部分を確認したいならスクショが向いています。両方を使う場合は、PDFを全体の正本、スクショを読みにくい箇所の補助資料として分けて渡します。
虫眼鏡と地図のどちらが正しいかを決めないように、用途で持ち替えるのがいちばん自然です。
PDFが向いているのは「流れ」を見たいとき
PDFの良さは、複数ページを一つの資料として渡せることです。
たとえば、次のような目的です。
ページごとの見出しを一覧にしたい
複数の項目を表示順に整理したい
前後のページを含めて共通する言葉を探したい
同じ形式の資料を比較する準備をしたい
この場合、最初に意味を尋ねるのではなく、構造を確認します。
このPDFの総ページ数と、各ページの見出しを順番に出してください。まだ解釈せず、読めない箇所は不明としてください。
PDFは、森全体の輪郭を見るのに向いています。ただし、PDFを添付しただけで、埋め込まれた画像や表まで必ず読めたとは限りません。
OpenAIの現在の案内では、PDF内の画像や図表を直接扱うVisual RetrievalはChatGPT Enterprise向けです。その他の環境では、PDFからデジタル文字を取り出す処理が中心になるため、画面キャプチャとして貼られた部分が抜ける場合があります。仕様は変わるため、利用時点の公式案内も確認してください。
スクショが向いているのは「ここ」を見たいとき
スクショの良さは、注意を向ける範囲を絞れることです。
たとえば、次のような場面です。
いまスマホに表示されている一画面だけ確認したい
PDF内の画像や表の文字が抜けた
特定の項目名と、その上下関係を見たい
「この部分を読めたか」をすぐ照合したい
質問も一点に絞ります。
この画像から、見出しと項目名だけを表示順に転記してください。意味はまだ説明せず、読めない文字は推測しないでください。
一方で、スクショは切り取った外側の文脈を持っていません。一画面だけを見て、資料全体の中心テーマや因果関係を決めることはできません。
OpenAIの画像入力FAQでも、日本語のような非ラテン文字、ぼやけた画像、回転した文字では精度が下がる場合があると案内されています。文字は拡大しつつ、見出しや単位など必要な周辺情報を切り落とさないことが大切です。
具体例1|10ページの結果から全項目を一覧にしたい
この場合は、PDFから始めます。
理由は、ページの順序と全体範囲を保ちやすいからです。最初にページ数と見出しを確認し、次に「1〜3ページ」「4〜6ページ」のように範囲を区切って、項目を省略せず出してもらいます。
途中のページに画像だけの表があれば、そのページだけスクショで補います。
具体例2|いま画面に出た一項目だけ確認したい
この場合は、スクショが軽やかです。
項目名だけを極端に切り抜かず、画面タイトル、項目名、必要なら上下の一項目まで残します。何の画面の一部なのかが分かる範囲を保つためです。
ただし、スクショから分かるのは、その画像に写っている事実までです。その一項目が「重要」「原因」「今の自分への答え」だとは、画像だけでは決めません。
具体例3|PDFの表だけChatGPTが無視する
まずPDFが何ページ読めたかを確認します。本文は読めているのに表だけ抜けるなら、該当ページの表をスクショにします。
そして、資料を混ぜずに伝えます。
先ほどのPDFの4ページ目を補う画像です。画像から読めた内容だけを別枠で転記してください。PDF本文から得た情報とはまだ統合しないでください。
出所を分けたまま照合し、転記が合ってから結びます。
具体例4|昨日と今日を比較したい
同じ形式のPDFが二つあるなら、PDFが向いています。それぞれに「昨日」「今日」とラベルを付け、まずページ構成が同じかを確認します。
スマホ画面しかない場合は、同じ範囲、同じ向き、できるだけ同じ文字サイズで二枚のスクショを用意します。撮り方が違う画像を比べると、情報の差なのか、切り取り方の差なのか分かりにくくなるからです。
比較では「変化の意味」をすぐ聞かず、最初に変わった文字、残った文字、確認不能な箇所を分けます。
具体例5|PDFとスクショを一緒に送りたい
併用するときは、役割を文章で明記します。
資料Aは全体構造を確認するPDFです。画像Bは資料Aの3ページ目にある、読みにくい表の補助画像です。まず別々に転記し、原本との一致を確認するまで統合しないでください。
この一文があるだけで、AIが二つを別の結果として扱ったり、同じ情報を重複して数えたりする可能性を減らせます。
迷ったときの、小さな選択表
全ページの流れを見る → PDF
複数項目を一覧化する → PDF
一画面だけ確認する → スクショ
PDF内の画像・表を補う → スクショ
時系列で同形式の資料を比べる → PDF
読めない一部分だけ渡し直す → スクショ
選ぶ基準はファイル形式ではなく、「全体を見たいのか、一点を見たいのか」です。形式を決めた後も、最初に読めた文字を原本と照合し、読めない部分をAIに推測で埋めさせないことが共通ルールです。
どちらを使っても、結論は預けない
PDFでもスクショでも、ChatGPTが読み取った内容は原本と照合します。
画面にある事実、Healy専門資料に書かれた意味、AIが組み立てた仮説、本人の体感は別のものです。数字や一つの項目だけで診断、治療判断、効果判定、病気との因果を決めることはしません。
また、名前、メールアドレス、生年月日、会員情報など、相談に不要な個人情報は添付前に隠します。広い範囲を見せたいからといって、必要のない情報まで渡す必要はありません。
全体を眺めたい日はPDF。目の前の一部分を確かめたい日はスクショ。
それでも迷ったら、まず小さなスクショ一枚で「読めた文字だけ」を確かめ、その後に全体のPDFへ広げてもよいのです。道具の選択を大げさに考えず、問いの大きさに合わせて持ち替えてみてください。
PDFが読めない、途中が抜ける場合の切り分けは、関連記事「HealyのPDFをChatGPTに読ませる方法」に詳しくまとめています。
※本稿は、ファイルから情報を整理する一般的な方法です。医療上の診断、治療、効果判定を目的とするものではありません。

